書道

 薬局の前に、町民体育館と中学校の体育館が並んで建っている。今日明日、町民文化祭が、その2つの体育館を主なる会場にして開かれている。配られた案内によると書道展のメイン会場になっているほか、踊り、太鼓、コーラス、などの舞台発表も盛りだくさんみたいだ。  田舎でも子育てが終わった世代の方達の勉強意欲は強く、各種の習い事の教室は盛況みたいだ。学生の時は勉強の結果を必ず、点数とか、順位、偏差値などで数値化されて評価されていたが、大人の勉強にはそれがない。だから、恐らくのびのびと勉強しているのではないか。大人だけ解放された環境で勉強するのはずるいような気がするが、年配の方達の楽しそうな表情を見ていると、それはそれでいいのかと思ってしまう。  学校に、笑い声があふれ、歓声に包まれるようなことは、あるべきことではないのだろうか。もうそろそろ、科学の発達も止めて、失ったものを一つずつ再生する方に英知を注いだ方がよいと思うのだが。  恐らく何十時間もかけて書いた作品のゆったりとした筆の流れがうらやましい。現代の子供達にも分けてあげて欲しい。もちろん現役世代の人たちにも。