使用料

 なかなか上品そうな女性が使用料を払いに入って来た。どんな方で何をするのか、娘も知らないまま使ってもらったらしい。ただ娘もその女性の人柄は気に入っているらしく、ドッグランのショップを貸してくれるように頼まれた時には2つ返事だったみたいだ。
 さすがに僕も、後悔している。もともと薬局以外のことができる我が家ではないから、ドッグランとショップにかけた相当額の費用は、チャゲ&アスカではないが「何度も言うよ、センネン」で1000年経っても回収されそうにない。
 造る当時から僕は人間ドックランにして地域の人がウォーキングを楽しんでくれればいいと思っていたし、ショップを利用して何か珍しいイベントを企画してくれればいいなと思っていた。ところがショップに関していえば、毎月2回のクレープ屋さん以外に誰も使ってくれなかった。
 そんな中クレープを偶然食べに来てくれた方が、クレープ屋を6月から9月の間休むことを知って、使わせてもらえないかと頼んでくれたらしい。
 なんでも公共の場所を借りる値段の相場を教えられ、当方もそれでいいよと言うことになっていたのだが、いざ使った後に、よほど使い心地がよかったみたいで、倍の金額を支払ってくれた。その理由が、あまりに安くすると、どんな人が使わせてとやって来るか分からないからという理由らしい。確かに、貸してあげたばっかりに評判を落とすこともあるだろうから、嬉しい提案だった。
 その方がもう一度、そしてその方の友人がワークショップを開いてくれるらしいが、これがどんどん広がっていってくれたら嬉しい。牛窓の方、牛窓にやって来てくれる方々が楽しんでくれればいいのだから。自分では何もできないが、キッチンカーが何台か並んだら、楽しいだろうな。

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