遠近両用

 どうでもよいことにして、結構土壇場で後悔することがある。今回のメガネのトラブルでもいえることだ。
 1週間くらい前から急に左目でパソコン画面の字が読めなくなった。両眼で見ていて少しボケるから、片目をつむって調べてみた。すると、左目で見た時にはほとんど読めていなかった。これはかなり度が進んだなと思い、メガネのミキに行ったのだが、その原因はメガネの淵が劣化して割れかけていたことと、鼻当てがずれて本来想定されていたメガネの位置からずれていたことだった。
 なんだそりゃあ!と狐につままれたような原因だったが、心当たりはあった。何度か床に落としているのだ。素人に言わせればほんのちょっとのずれが、見えにくくさせてしまうのだ。遠近両用などと言われるものは結構精巧なんだと認識を新たにした。
 結局、2週間近く修理にかかると言われて、その間の代用品を求めることになったのだが、同じものを作るのはもったいないので、今回は遠近両用でなく、中近両用にしてもらった。えらそうに遠近と中近を区別して今書いたが、これはその時の店員さんの受け売りだ。
 2年前に中近から遠近に変えていたらしいが、記憶はない。ただ当時車の運転をしていると30分くらいで目が重くなって苦痛だったことを覚えている。それを主に訴えて作ってもらっているから、遠近両用を作ったらしい。それで合点がいった。そのメガネを作ってからテレビの字が読めなかったのだ。どうしてだろうとずっと引っかかっていたが、なんてことはない、中距離はそもそもメガネには想定されていなかったのだ。車の運転で遠くを見、仕事で近くを見ることだけを優先して作ってくれていたのだ。
 何事もほとんど説明を聞かない僕だが、いざ事あると急に慌てて耳を傾ける。今回も典型的な僕の習性で、困ったときだけまじめになる。
 親切な店員さんで遠近両用のメガネを二つ持つことは避けられ、家では中近、運転時は遠近にすることにした。もっともそうした工夫で僕の近視眼的な生き方が変わるとは思えないが。


統一教会とカネのやりとり「政治家15人」の名前 下村元文科相献金受け取り、会費も支出
日刊ゲンダイが18日付で、ジャーナリスト・鈴木エイト氏の調査に基づく、教団と関係のある国会議員リストを報じたところ、話題沸騰。改めて100人超のリストから、過去に教団側とカネのやりとりがあった議員をピックアップする。
統一教会に関係する個人や団体から、関連政治団体献金を受け取っていた国会議員は<別表>の計5人。特に下村博文文科相の場合、代表を務める政党支部が「授受」の双方に関わっていた。12年には旧統一教会の関連団体「世界女性平和連合」に会費として1万5000円を支出。逆に16年は教団の機関紙を発行する「世界日報社」から6万円の献金を受け取った。下村氏本人は13、14年に世界日報のインタビュー記事に登場していた。
自民党の閣僚級では萩生田光一経産相井上信治前万博担当相、加藤勝信官房長官が、ほかにも小田原潔氏、大岡敏孝氏、高木啓氏、高鳥修一氏、奥野信亮氏の各衆院議員と上野通子参院議員が、それぞれ関連する政治団体から「会費」などの名目で旧統一協会の関連団体に1万~5万円を支出。立憲民主党松木謙公衆院議員の関連政治団体も13年に世界女性平和連合に会費1万5000円を支払っていた。
国会議員と旧統一教会とのカネのやりとりに、どんな意図があるのか。鈴木エイト氏に聞いた。
「金額の多寡はそこまで大きくないかもしれませんが、統一教会としては、多くの国会議員と金銭上の関係があることのメリットは大きい。信者が献金ノルマや教団の社会的な評判に疑問を抱いたとしても『国会議員の先生とつながりがあるのだから信用できる』と思わせることができます。国会議員側は、会費名目などのお金を支払っておくことで団体への信用を与える見返りに選挙の際に運動員を派遣してもらえる可能性もあります。資金のやりとりは双方共にメリットがあるのです」
政権を担う自民党が反社会的な特定の宗教団体と“ウィンウィン”の関係なら、世も末だ。