この2年間、コロナと言っても所詮ウイルスによる感染症だから、インフルエンザを防ぐような薬草で防げるだろうと思って、抗ウイルス薬の入った漢方処方をみなさんに持って帰ってもらっていた。もう20年以上冬になると取りに来る人が多い漢方薬だが、結構これがウイルスに強くて、これを飲んでくれている方でインフルエンザに罹った人は、一人しか記憶にない。
どこの薬局でも仕入れることが出来るものだが、あまりにもマニアックなもので、問屋さんが困るくらい「売れないもの」だが、成分を熟知すれば結構これが輝きを増して、僕の薬局では冬の必需品だ。
インフルエンザでは経験的にお役に立てれていることは分かっているが、これがコロナに対して実際に役に立てれているのかどうかはわからなかった。
ところが昨日、ある医療関係者が来られて「あの漢方薬は素晴らしい」と誉めてくれた。と言うのは自分自身もコロナの最前線に立っているが、同僚二人が濃厚接触者とされ自宅待機になったらしい。そこで持っていた漢方薬を二人に分けてあげたらしい。そして二人の軟禁が取れてからPCR検査をしたら二人とも陰性だったそうだ。当然陽性反応を示すと思っていたみたいだ。
僕の薬局で、もともとその種の漢方薬を飲んでくれている人は、インフルエンザの予防接種もしないし、コロナなど余計しない。ところがコロナに感染した人はまだ出ていない。漢方薬が効いているのか、マスクが効いているのか、行動様式が理にかなっているのか分からないが、自然派の方々だから、体に不可思議なものは入れない人が多い。
コロナももうすぐごくごく普通の風邪と皆さんが理解し始めるだろう。狂騒曲は聴き飽きた。