本題

 「こんな薬局が近くにあって助かります」と言われて喜んでいいのかどうかわからない。「こんな」が何を指しているかが分からないから。
 原発事故があって、牛窓に移住した人も何人かいる。彼もその中の一人。関東で活躍していた割には、田舎に馴染んでいるから元々は田舎の人間かもしれない。
 家族で引っ越してきて、何らかの不調があれば漢方薬を希望してやってくる。放射能から逃れてくるのだから自然派志向なのは容易に想像がつく。彼自身や家族の不調を訴える度に漢方薬数日分でお世話してきた。若いから今までお世話したいくつもの不調は数日で方がついている。花粉症などでも持って帰るのは毎回5日分だ。調子が悪ければ取りに来て、治ればすぐに止める。どんなトラブルでもそうだ。彼だけではなく牛窓の人にはそのようなつくり方をする人が多い。漢方薬でも飲めば50分で効果を発揮し始める、これが僕のモットーだ。これは偏に牛窓の人たちに鍛えられた。
 さて本題の「こんな」だが、いくつか想像はつく。薬剤師が福山雅治似、病院より良く効く、欲しいときに欲しいだけ作ってくれる、1日分がワンコインで済むことが多い・・・間違っても「痔見ん党や、金平党や、異心みたいに金持ちしか相手にしない」薬局ではない。

 

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