気分転換

「カフェで勉強したり本を読んだりするのが好きなのですが、お腹のことが気になってここ2年ほどは出来ていませんでした。最近やっと1時間ほど座っていても気にせずに集中できるようになったので、気分転換ができて嬉しいです」
 薬剤師冥利に尽きる。僕みたいな薬害師でも、ひつこく漢方薬をやり続けたら、こういったホームランも打てる。
 それにしても半世紀前の僕と現代の学生では全く違う。当時の僕だったら・・・・・
 「カフェでジャズを聴きながら煙草を吸うのが好きなのですが、授業のことが気になりながらも、ここ2年ほどは毎日欠かすことなく三田洞から柳ケ瀬まで通い詰めています。最近やっとコーヒー1杯で3時間ほど座っていても気にせず水のお替りばかり要求できるようになりました。気分転換ばかりで心苦しいです」
 ジャズを聴きながら読んだのが薬科大学なのにマルクスレーニン。読まなかったのは教科書。来るべきところではなかったと気が付いても、新たな道を模索する気力はなかった。いや知恵もなかった。
 文系の頭で理系に進んだが、当時は何となく親の跡を継ぐという暗黙のルールに支配されていた。継ぐほどでもないことは牛窓に帰ってから気が付いた。同じことを僕の子供たちにもさせたのではないかと思うことがある。僕の両親も僕も跡を継いでくれなどとは一度も口にしていないのに。子どもが親の跡を継ぐなんて習慣は日本にしかないと聞いたことがある。今思えば嫌な習慣だ。取返しのつかないことをしてしまったのではないかと、自責の念に時々かられる。

 

自民党総裁選。河野太郎・岸田文雄・高市早苗の変化。日和る、ビビる3人。原発権力・大企業・金融投資家・安倍麻生に忖度して変化し始めた。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊清水有高。 - YouTube