本番

 なんと呼ぶ自動車かわからないが、あれさえあれば2階の樋のつまりを解決してくれるのにと歯がゆかった。
 2階と言っても民家だったら3階に相当する店舗用の建物だから、誰にでも頼むことはできない。業者に頼めばいいのだが、全国展開している業者にインターネットを経由して頼んだら、県内の業者らしきところから電話があって、しかし僕が何を依頼しているかも理解できていない連絡不十分さを目の当たりにして、そこは諦めた経緯がある。
 その後、偶然処方箋をもってやってきた顔の広い地元の人に頼んだのだが、もう2か月くらい返事がない。樋のつまりは、おそらく1分もあれば解決するトラブルなのだろうが、梯子で3階あたりまで登る勇気のある人がいないのだろう、人選に困っているみたいだ。
 今日、偶然昼食時2階にいたら、目の前の電柱で工事が始まった。電線あたりで何か作業をするみたいで、人を乗せるかごが持ち上がっていく。そのまま延ばせば、ちょうど樋の高さにも達しそうだったし、アームの方向を変えればまさに樋が詰まったところに手が届きそうだ。
 作業をしている人が個人事業者だったら、単なる親切で頼めばやってくれそうだったが、中国電気、あるいはその下請けだろうから、融通は利かないだろう。何か問題があったときには会社から責任を追及されるだろうから、迂闊に頼むことはできない。ちょっとした親切が、彼らの会社内での評価を落としては申し訳ない。 
 またとないチャンスだったが、さすがに今日は我慢した。台風がかすめて通ったが風は強かったが雨はほとんど降らなかった。その経験で雨樋もまあいいかで済ますことができているのだろう。ただもうさすがにどうすべきか決めないと本番がやって来る。

 


東京五輪が感染爆発を招いたと米紙が猛批判「日本社会に傷跡を残した」
同紙は「東京と日本全国でパンデミックは悪化しており、一様に(感染者数の)記録を打ち立てている。五輪の2週間の間に、1日あたりの症例数は4倍近く増加している」と日本での新型コロナウイルス感染拡大が極めて危険な状況に陥っていると指摘。そのうえで、東京五輪の開催強行が感染爆発を誘引していると分析した。
「大会組織委員会の橋本会長は五輪のバブルから一般大衆に感染が広がった医学的または科学的証拠はないと述べたが、多くの公衆衛生の専門家は説得できていない。彼らは五輪が、政府の説得力のない自制の呼びかけを弱体化させたと主張し、五輪のバブルは主催者の主張よりもはるかに多くの穴があると示した」と厳しく批判。そして、公衆衛生学の専門家で世界保健機関(WHO)で事務局長上級顧問を務めた渋谷健司医師の見解を紹介した。
「私はこの五輪の遺産について考えた。まずパンデミックに対処しない限り、安全で確実なオリンピックは幻想であることを明確に示した。大会は日本社会に傷跡を残し、分裂と不信、そして健康と経済的債務を引き起こした」と東京五輪の開催強行を糾弾した。
東京五輪の後に残った感染爆発。国民の苦しみはまだまだ続く。