接種券

 「そりゃあ、外国人と同じ量のものを打つのだから副反応は強く出るわ。日本人は従来だったら半分くらいな量にしたものを打つんよ」と質問に答えたのだが、なんとなくその女性がぴんと来ていない。と言うのは「副反応が出んかったから心配しているんですわ。私は1日くらい打った後が痛かったくらいで、主人は何ともないんですわ。ほかの人なんか、肩が痛いとか熱が出たと言うのに、私らは何も起こらんから、どこか悪いんじゃろうか」
 聞き間違いだと思ったので、一応確かめた。だが同じことを繰り返した。要は、テレビなどでやたら喧伝されていた副反応がほとんど出なかったから、自分たちが何か異常なのだと思っているのだ。僕は「ラッキーじゃない!」と言ったが、なんだか同じような会話をその後も繰り返して帰って行った。 
 アホコミの影響を強く感じた瞬間だった。これならどこにでも国民は誘導されてしまう。権力の思いのままだ。そういえば今日も目の前の市民体育館でワクチン接種が行われていたが、従順な市民を見ていると、国中がほとんど同じ方向を向いているのに気持ち悪さを感じた。僕の人生で、これだけ国中で同じ光景が繰り返されているのを経験したことがあるだろうか。国政選挙より多くの人が参加するのではないか。この光景が、ワクチン接種券を手に持ってならいいが、赤紙を持ってなどにならないようにと切に祈る。

 

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