喉元

 昨年の今日、結構怖い目をしたから、喉元過ぎても熱さは、そのまま残っている。
 丸亀城天守閣辺りに立っているとやたら風が強いことに気がついた。海のほうに目をやれば同じくらいの高さに瀬戸大橋が見える。陸でこれくらい吹いていれば海の上はもっとすごいだろうなと嫌な予感がしていた。案の定瀬戸大橋の電車は止まり、急遽高松に向かいフェリーで玉野まで帰ったのだが、そのフェリーが怖かった。左右に揺れるたびに海面が目に入る。よほど傾くのだろう。
 今年は素人ながら天気図を見たりして研究した。そこで出した結論が、今日「丸亀しろ祭り」に行くのではなく、明日行くことだ。今日は恐らく去年と同じように風が吹くだろうと予測し。案の定、牛窓でも結構風が吹いた。瀬戸大橋線を止めるくらいの強さかどうかは分からないが、今日の判断は妥当だったと安堵した。行っておけば良かったと、後悔するのはつまらないから、予想が当たったのは有り難い。
 これが正解1ならもう一つ今日は正解があった。正解2のほうは、丸亀に行かなかったおかげで十分な時間を仕事に費やすことが出来た。仕事と言っても普段後回しにしている事務的なもので、驚くほど片付いた。それと漢方の相談の電話も入り、ゆっくりと何の気兼ねもなく話すことが出来た。シャッターを下ろしているだけでこんなに仕事がはかどるのかと驚いた。おかげで残り3日間が本物の休日になった。