違和感

 昨日行われた大学の共通試験で、試験中に鼻を出したままマスクを着けていた受験生が、6回注意されてそれでも従わなかったため、7回目で不正行為とみなされ失格したらしい。
 僕はこのニュースを聞いてかなり違和感を持った。なぜなら僕自身もマスクをし続けることがかなり苦手だからだ。煎じ薬を作る時に仕方なくしていたのが去年までの僕だ。コロナが流行りだして調剤以外の時もこれまた仕方なくするが、町に出かけても、込み合っていなければなるべく外す。まして戸外などではしない。当然車の中でマスクなどしない。
 このニュースを聞いてすぐに思い出したことがある。僕は高校生のころ、学生服の襟につけるカラーがとても嫌だった。プラスチックが1日中首にあたるなど、考えただけでも寒気がする。今この文章を書いている時に思い出しただけでも鳥肌が立つ。
 同じような感覚の持ち主がいて不思議ではない。カラーでもマスクでも、体に接触するものに対する耐性は人それぞれだ。失格の判断を下す前に、当事者にマスクを鼻からずらす理由を尋ねたのだろうか。マスクをすべて取ったのではなく、鼻の部分だけをずらしただけで、どれだけ危険性が増すか科学的な根拠があってのことだろうか。40歳代の受験生と言うだけで違和感はあるが、マスク下の息苦しさから解放されたかった受験生は他にもいたはずだ。僕だったら恐らく実力の半分も出せないだろう。
 問答無用!僕の頭にはこの言葉が浮かんだ。コロナで法律を作るらしいが、罰金とか懲役とか、いつか奴らが実現したい時代の予行演習を、大学の共通試験でやったような気がした。

以下の分はインターネットのコピー。読んでほしい、知っておいてほしいこと
桜を見る会」問題……安倍晋三前首相のバックにいる“最強ヤメ検軍団”
 「週刊文春」編集部 2021/01/18 06:10
 安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭を巡る問題。東京第一検察審査会は1月4日付で、安倍氏を「不起訴」にした東京地検特捜部の処分を「不当」とする市民団体の審査申し立てを受理した。
「公設第一秘書の略式起訴で捜査が終わったことに対し、市民団体の代表は『秘書が勝手にやったことで知らなかったとの供述は到底信用できない』などと訴えました。ただ、検審に舞台が移っても、安倍氏本人が立件される可能性は低いでしょう」(司法担当記者)
 なぜか。実は安倍氏のバックには“最強ヤメ検軍団”がついているのだ。
「弁護を担うのは、大阪高検検事長などを歴任した伊丹俊彦弁護士(1980年検事任官)です」(同前)
 最高検総務部長だった2010年、大阪地検特捜部の証拠改竄事件の捜査を担当した伊丹氏。大阪高検検事長の就任会見では「(司法の変化や国民の要請に応じられるような)不易流行の大阪高検でありたい」と抱負を述べていた。座右の銘は「不退転」だという。
「退官後の16年から、長島・大野・常松法律事務所顧問に就任。保守的な論調で知られる北國新聞社監査役も務めてきました。堅実な弁護手腕には定評があります」(同前)
伊丹氏は事務所を通じて「取材には一切お答えしていません」と回答した。
佐川氏の補佐人も務めたもう一人の“ヤメ検
 安倍氏の弁護にはもう一人、これまで政治案件を数多く手掛けてきた“ヤメ検”が携わっている。
「熊田彰英弁護士(98年検事任官)です。森友問題では佐川宣寿氏が証人喚問された際、補佐人だった人物。“官邸の守護神”黒川弘務元東京高検検事長が元上司で、黒川氏も当時『彼は優秀だから』と語っていた。木村拓哉主演のドラマ『HERO』の監修も手掛けていました」(社会部デスク)
 熊田氏は、14年秋に明るみに出た小渕優子経産相(当時)が後援者を観劇会に格安で招いた問題の弁護も担当していたが、
「小渕観劇会と桜前夜祭は同じような構図です。小渕氏が閣僚辞任に追い込まれたのを受け、国会炎上を避けたい安倍氏側も14年から不記載に手を染めたと見られる。ただ、小渕観劇会では元秘書が有罪判決を受けたとはいえ、熊田氏の手腕もあって、小渕氏の立件は見送られました。安倍氏にとって、この問題を知り尽くした熊田氏の存在は心強かったはずです」(同前)
さらに、熊田氏は日産ゴーン事件では検察との間に立って、元秘書室長の司法取引をサポートしていた。
「桜疑惑でも検察と安倍氏側の“談合”が指摘されますが、熊田氏にはその“実績”があるのです」(同前)
“最強ヤメ検軍団”を味方に復権を目論む安倍氏検審の受理にも余裕の表情を見せているという。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年1月21日号)