讃岐まんのう太鼓

 昨日、三木町で行われた「野中耀博 和太鼓コンサート のなか祭り」に行ったのだが、当人の演奏はプロだから勿論満足できたが、彼の演奏を支えた和太鼓の打ち手3人がとてもよかった。野中自身も言っていたが、3人なくしては昨日のコンサートはありえなかった。
 パンフレットにはサポートチームと紹介されていたが、演奏を聴いているときには、あたかも野中を含めた4人が一つのもともとのチームであるかのようだった。それだけ技術が素晴らしかったのだ。プロとアマチュアを技術で分けるとしたら、どのあたりで線を引くのか僕は分からないが、昨日の演奏を聴いていたらプロだと紹介されても分からないだろう。いや、プロになったらと思ったほどだ。
 印象が深かったのは、森原貴之君と林田峰花さん。まず二人の表情がとてもよかった。真剣そのものと言う言葉しか思い当たらない。プロを支える責任感と言うか重圧でもあったのだろうか、最後ののなか和太鼓教室のメンバーとの合同曲まで表情を一度も緩めなかった。いやむしろ最後の素人との合同演奏で見せた笑顔とのギャップがすごかった。「ああ、彼らも笑うんだ」と馬鹿な感想を持たせるほどのギャップだった。
 ワイルドな森原貴之君、凛とした林田峰花さん。あれだけ香川県のコンサートに通っているのに初めて見た。讃岐まんのう太鼓と言う名前は聞いたこともあったが、演奏を聴いたのは初めてだ。どのくらいの人数がいるのか知らないが、昨日の3人を有していたら、それなりの舞台はできるはずだ。又聴きたいなあと思っていたら、最後の舞台挨拶で打ち手の代表である石田佑哉さんが、来年5年ごとくらいに行っている讃岐まんのう太鼓を開催すると告知してくれた。もうその瞬間僕は行くことを決めた。
 一所懸命って、本当に人を輝かせる。僕はあんなに懸命になれるものを青春時代にもっていなかった。怠惰を地で行った。今思えば誰に対してと言うわけではないが申し訳ないほどだ。、