一昔前

 横浜の姉は薬の注文をしてくる時にはほとんどの場合ファックスだ。太いマジックのようなもので季節の挨拶も書いてくれる。数日前にもらったファックスで面白い文章が書かれていた。ごく普通の女性だが、何気なく書いた文章がなるほどと思わせるものがあった。

 「一昔前とは違う暑さに夏の風情もあったものではありませんね。日本にいながら中東に行ったような・・・・。昔のままの外でのスポーツのやり方をみていると、高校野球などもう夏休みはやめたほうがよいのではないかと思ってしまいます。選手も関係者、応援の人、皆、命がけになってきそうです。伝統のあるスポーツのほうが変えるのが難しくて大変ですが」

 結構真実をついていると思う。もうすでにそのような考えは内部でも言われているかもしれないが、JOCが密室で話し合いをするように決めたように、スポーツしかできない人間が結構役員に就いているから、改革なんてのをする力は乏しい。ピッチャーの投げる数さえ変えれないのだから、子供を犠牲にしても保身に走る輩だ。
 同じことはこと汚リンピックでも言える。あの欺瞞に満ちた復興汚リンピックだからもともと興味はないのだが、観客の中にはかなりのダメージを受ける人が出ると思う。所詮、政治屋が大手土建屋のために誘致した汚リンピックごときで、犠牲になってはいけない。あの巨額のお金は、土地や家や仕事を奪われた福島の人たちに使ってもらうべきだ。放射能を撒き散らした側の奴等が何で今までどおり甘い汁を吸えるのだ。