破綻

 そうか、最近よせ本がやたら汚部を舞台に招いたり、表敬訪問したりして舞台以外での受け狙いをやっていたのは、お得意の悪事隠しを依頼するためだったのだ。こと隠蔽にかけては汚部の右に出るものはない。ことごとく自分の都合の悪いことは疫人を使って隠してきたのだからお手の物だ。
 よせ本の舞台ではほとんど毎回と言っていいくらい、ご法度の裏街道を歩く人たちが登場する。脚本の時から親近感を持って書かれているるのだろう。大阪の笑いの文化を隠れ蓑に悪事が行われるのでは、洒落にもならない。
 つい最近読んだ新聞記事によると、痔見ん党はネット世界で、ある戦略を立ててそれが大当たりして今があるらしい。それは低所得者や、低学歴の人間に受ける言葉を発信し続けているというのだ。まるでアメリカのカルタと同じことをしているわけだ。アメリカでも低所得で低学歴の白人が、超高所得者のカルタを信奉する馬鹿みたいな構図があるが、日本でも同じ状況を作り出すことに成功したらしい。まったく政治に関心がない層を育てるのに成功したわけだ。なんら政治に要求しない、そして、なんら利益も与えなくても投票しないか、あたかも痔見ん党が自分達を守ってくれると信じ込んでいる分厚い層を作り出すことに成功したらしい。もうこれで安泰だが、実はそのような社会は必ず破滅へと向かうらしい。為政者が、なんら恩恵も与えない層にいつまでも支えられているはずがない。いつか必ず破綻するというのだ。
 その破綻を少しでも早く見てみたいものだ。