尽誠学園

 5月の丸亀おしろ祭りに毎年足を運ばせるのは、天守閣を見上げる広場での和太鼓の競演だ。今年初めてそこで目にしたのが尽誠学園の生徒たちによる和太鼓の演奏だった。いわゆる部活動で和太鼓を習っているのだろう。高校生の演奏だからあまり興味を持っていなかったが、いざ演奏が始まると技術的にも他の歴史あるチームに引けをとらないレベルで、若くて元気で明るいという本来もっている最大の武器もあいまってとても楽しい演奏を聴かせてくれた。うれしいことに夏に発表会をするというニュースももらって、満を持して待っていた。そこで昨夜ついに、詳細を尋ねるファックスを学校宛に送った。
 今朝の9時。僕が仕事を始めた時間に電話が学校からかかってきて、いろいろ教えてくださった。僕は整理券でももらわないと入場できないのではと懸念していたのだが、それも必要なくて、当日直接会場に入ればいいらしい。当日は3年生のお別れの舞台もかねているらしくて、そうしたセレモニーも行われるらしい。どうぞどうぞ、あんなにすばらしい演奏が聴けるならそのくらい苦にはならない。家族ではないから感情を高ぶらせることもないだろうが、一つの演出として受け入れられる。
 電話口の方は、ゆっくりと丁寧に必要なことを教えてくださった。僕が和太鼓お宅みたいな文章を書いていたので、取って置きのことを教えてくださったのだろうが、尽誠学園の和太鼓チームは、九州で行われた全国大会に香川県代表として出場したらしい。あの技術だったらそれはうなづける。ますます8月の12日が待ち遠しくなった。