直径2メートル、深さ30cmの円形の穴を見つけたら、何の穴かと思うだろう。ただ、これが畑の中にあるのならすぐに猪が掘った穴だと分かる(らしい)。
 今日、農協の職員が自分の畑に掘られた穴について教えてくれた。牛窓の農協に勤めているが、住所は牛窓ではないらしい。しかし、もう恐らく猪が出ない所のほうが少ないのではないか。牛窓でも話にはよく出てくるから、必ずいる。
 それだけの穴を人間に掘ってみろといわれると、後に引く。機械で掘るのならまだしも、手作業では無理だ。猪の力強さには脱帽するが、その穴に雨で水溜りが出来ると、体の掃除をするそうだ。虫でもいてそれをとるのだろうか。その穴の傍に行くととても臭いそうだ。傍どころかけっこいう離れたところでも猪の体臭はきつくて、「臭いですわ~」と実感を込めて言っていた。
 「もう、夜間に畑を見に行こうとはおもわんです」と言っていたが、当然だ。向こうは夜行性だから夜にはめっぽう強い。襲われでもしたらたまらない。ただ好き放題させるのもいやだろう。こうなれば猟師になるに限る。鉄砲の弾でないと太刀打ちできない。猟師も漁師もいる(要る)町