2万倍

 「東京電力は福島第1原発の汚染水浄化後の処理水について、敷地内のタンクで保管する約89万トンのうち約8割の約75万トンで、トリチウム三重水素)以外の放射性物質の濃度が国の排水基準値を上回っていたことを明らかにした。東電は処理水の再浄化を検討しているが、予定外の設備の新設や増設などが必要になり、廃炉コストも増大する可能性がある。・・・・・・・・しかし今回の東電の発表によると、処理水計約94万トン(20日現在)のうち約89万トンを分析した結果、トリチウム以外で排水基準値を下回るのは約14万トンで、約75万トンは超過すると推定される。基準値超えの中には半減期が約30年と長く、体内に入ると骨に蓄積しやすいストロンチウム90も含まれており、サンプル分析では最大で基準値の約2万倍の1リットル当たり約60万ベクレルが検出された。」

 おいおい、この水を海に捨てようとしているのか。そもそも国の基準などと言うものも、作為的に決められているだけで安全を保障するものではない。それをして尚2万倍の放射性物質が含まれている。最早殺人兵器が、林立したタンクだ。あれが何かの拍子に壊れたら、2万倍の放射性物質が野に放たれるのだ。いよいよ物は食べれなくなり住めなくなる。口から入れて内部被爆した人たちの命を縮め、多くの人を死に追いやるのは必定だ。と言うことは何百万人の人の命を縮めるのだろう。どうしてそんな重大事故を起こしたやつ等が幸せに暮らしているのだ。被害者が苦しみ、加害者はのうのうと幸せに生きている。それでいいのか。2万倍の速さで車を運転して無罪放免か。2万倍の見積もりを出して通るのか。2万倍長く生きることが出来るのか。2万倍多く食べられるのか。2万倍知識が増えるのか。ふるさとが2万倍遠かったら帰省するのか。2万倍重いランドセルを背負うことが出来るのか。
 2万倍と言うものをそれぞれが想像すべきだ。