今日訪問してきたあるセールスは、丁度大阪に被害をもたらした先の台風の日、滋賀県で会議をしていたらしい。僕は携帯を持っていないので、そういったときにアラームがなるのを知らなかったが、10人ほどのセールスの携帯がいっせいに鳴り出したそうだ。すると専務が「会議中くらいは消しとけ」と怒ったそうだが、アラームは消すことが出来ないのかな?そのあたりは僕は分からなかった。
 台風の東側に当たったので報道の通りかなり強い風雨だったらしい。その経験で、沖縄出張所の同僚に、今、南の海を西進中の大きな台風に気をつけろと忠告してあげたらしい。すると同僚は、「どうってことないよ」と答えたらしい。猛烈な台風に発達しそうなのに「どうってことない」と答えたことに驚いたらしいが、理由は「こちらの人間は大阪の人間みたいに台風の日に、外出したりしない」かららしい。だから安全なのだ。そう言えば沖縄の台風被害って意外と報道されない。安全に、やり過ごす術を知っているのだ。
 都会の人間は、頑強な構造物に守られているから、台風が特別なものでない人もいるみたいだ。そこで普段どおりの行動をしてしまうのだろう。僕ら海で育った人間が、川で泳ぐ術を知らないのと同じように、実際の知識はないのに。
 先人達の大きな犠牲のおかげで伝えられる生き延びる術を僕らは感謝しながら使わなければならない。世界一危険な国に住んでいるのだから、