世界一

 「大津波、台風、火山の噴火、地震、大洪水など絶えず何か大災害にさらされた日本は、地球上の他のどの地域より危険な国であり、常に警戒を怠ることが出来ない国である」と書いたのは、95年前にフランス人の詩人であり日本駐在の外交官であったクローデルと言う人らしい。関東大震災も経験しているらしい。
 解説をしなければ昨日書いてもそのまま通ってしまう文章だ。現代はそれに放射能ダダ漏れを加えなければならない。これだけ揃った国によくも外国人があれだけ遊びに働きにくるものだと思う。もっとも日本政府の得意の嘘八百でだましているのだろうが、だまされるほうもだまされるほうだ。よほど無知な旅行者と働き手が来ていることになる。少し調べれば分かることだし、調べなくてもこんなこと外国人にも当たり前だ。
 僕の根拠のない勘だが、南海沖地震でオリンピックはなくなる。国家予算の何年分かが一気に破壊されてしまうから再起は不能だ、後進国どころか最貧国にもなりかねない。この期に及んでもアホノミクスは自分の地位にだけ執着し、国民の金をお友達と外国に分け与える。税金泥棒もいいところだが、国土を破壊された後の日本人の心の破壊も進んで、ついに打ち首獄門にされるかもしれない。
 汚リンピックだなんだかんだと言っている間に、半世紀以上前に作った構造物が崩壊を始めて、これが又人々の命を奪う。詩人の危険の中にこの古くなって手のつけられない、いや手をつけない構造物の危険も加えなければならない。
 世界一危険な国、久々に聞いた日本の世界一だ。