悪意

 こんなこともあるのだと、多くの人が思っているに違いない。長く生きていれば色々なことを経験する。恐らく今回のことは誰一人今まで経験したことがない出来事だと思う。
 台風は一時の迷走は別として、主に南から、そして西から来るが、今回は違う。南からやって来てどうやら西に向かうらしい。その理由はテレビで繰り返されているから素人が今更説明する必要はないが、素人には正に瀬戸内海の、それも先の豪雨で被災した町々を狙い撃ちにしているように見える。まるで悪意さえ感じる。意図が存在しているかのように擬人化して考えてしまう。それだけ特異な台風なのだ。
 ごく普通に暮らしている庶民がだいたい天災の被害に会う。アホノミクスを筆頭に政治屋は東京の安全地帯で酒を食らって、権力に酔う。庶民が死のうが生きようが奴らには興味はない。天災で失ったものを又庶民が買い揃え、政治屋とグルになった鬼業家が儲けて自分にその一部を政治資金とやらで還元してくるのを待つだけだ。今度の不可解な台風の動きはやつらにとってはワクワクものだ。旨い汁を吸えるかどうかなのだから。疫人も最近は堂々と賄賂を貰う。それはそうだろう、国民を見なくてもアホノミクスのほうを見ているほうが出世するから。どうせ同じ穴の狢だからかばってくれるし。やりたい放題のアホノミクスは、この国の良心をことごとく壊している。醜いやつがより醜くこの国をする。