「生きとったんじゃな」
倉敷市真備町の会社員、野村浩史さん(31)は病院で目覚めた瞬間、こう思ったという。体力が回復した10日午後、退院した。野村さんは豪雨が降り続いていた6日夜、自宅に父母といっしょにいた。同午後10時ごろ、真備町地区に避難勧告が発令されたことから、「車がやられたらどうにもならん」と先に高台の公園に避難。車内でサッカー・ワールドカップの中継を見ていた。状況が急変したのは7日午前1時ごろ、まだ自宅にいた裕美子さんから、「(水が家の車の)ボンネットまできた、もうダメじゃ」。2時間後には「肩まで(水が)きた」とLINEでメッセージが届いた。「行かな」。夜が明けると車に積んでいた釣り用のゴムボートに空気を入れ、午前8時に車で自宅近くの土手へ。だがそこでは、一変した街の光景が広がっていた。「まさかこんなことに……」雨が降り続く中、ボートで必死に300メートル先の自宅を目指した。裕美子さんは一足先に市のボートに助けられていたが、周囲を見渡すと、大勢の人が取り残されていた。ベランダで胸まで水につかったおじいさん、屋根の上でタオルを振る知人、小さな子どもの姿も。「屋根まで上って待っとって! またすぐ来る」と声をかけ、順番にボートに乗せ始めた。定員3人。片道10分以上かかる土手までの道のりを何度も往復しながら、動画をSNSに投稿し、知人に応援を求めた。目の高さにある電線をくぐり、クギが刺さったがれきを避けて進む。何度も屋根瓦にあたり、ボートに穴が開いたらどうしようと不安がよぎったが、それ以上にさっき無事だった人に万が一のことがあれば、という思いが勝り、オールをこぐ手が止まらなかった。救助活動を4時間ほど続けた昼ごろ、手がしびれ始めた。前日から何も食べず、飲み物もほぼない。脱水症状と疲労でろれつが回らなくなり、倒れた。20人ほど助けたが、「まだ残ってる」「行かないと」と口にし続けたという。その様子を見た友人らがボートを受け継ぎ、午後7時ごろまで救助活動を続けた。すんでのところで救助された男性(69)は、「あそこから20分ももたなかっただろう。本当にありがたかった」と振り返る。


 自民党森山裕国会対策委員長は10日の記者会見で、記録的な大雨になる恐れがあると気象庁が発表した5日の夜、安倍晋三首相らが自民党議員の懇親会に出席したことについて「大雨や災害が予測される時は、できるだけ、そのようなことは慎んだ方がいい」と苦言を呈した。衆院議員宿舎で開かれた懇親会「赤坂自民亭」は、首相のほか、岸田文雄政調会長竹下亘総務会長、小野寺五典防衛相らが出席。森山氏は出席していなかった。西村康稔官房副長官が5日夜、グラス片手に笑顔の集合写真を添え、「和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!」とツイッターに投稿すると、ネット上で「この非常時に懇親会!」「中止に出来なかったのか?」と批判が広がった。

 ごくごく普通の青年がとった行動と、特権に守られたやつらがとった行動を皆さんはどう評価する。不愉快極まりなくてアホノミクスを1秒たりとも見ることが出来ないが、こんな男を許すことが出来るこの国の人間の意識の低さにうんざりする。こんな男の存在を政治の世界で許していいのか。貧乏人が生き死にの窮地に立たされているときに、酒盛りをしていたのだろう。打ち首獄門を何回したらいいのだろう。こんなに馬鹿にされて平気でおれるのか不思議で叶わない。自尊心などと言うものがこの国にはなくなったのだろう。日本人の心がアメリカナイズされたのか、ロシアナイズされたのか、それとも中国ナイズされたのか、それとも北朝鮮ナイズされたのか。恥を忘れた政治屋や疫人、アホコミの存在が恥ずかしい。