情報

 喜ばせるなよ。タイトルを見たら、僕の将来はバラ色に見えたが、その後を読んだらがっくり。そうは問屋が卸さなかったみたいで、プラスマイナスゼロどころか、マイナスで落ち着いた感がある。タイトルでぬか喜びさせないで。
 
 「成人の身長と死亡リスクの関連が以前の研究で示唆されているが、日本人における身長と全死因死亡率・疾患別死亡率との包括的な関連は不明である。今回、わが国の前向きコホート研究(JPHC研究)で評価したところ、成人での身長が高いと、男女共に脳血管疾患死亡リスクが低く、逆に男性のがん死亡リスクが高いことが示唆された。PLOS ONE誌2018年5月14日号に掲載。」

 同世代で言うとかなり身長は高いほうだから脳血管疾患で死ぬ確率は低いんだと安心した後、1秒も間を入れることなく奈落の底に落とされかけた。どっちかと言うと後者のほうの家系だから出来れば逆の結果が出て欲しかった。もっとも、こうした研究報告は毎日一杯届くから、ある論文には慰められ、ある論文では希望を失う。ただ、こうした論文のよいところは、商品と結びつかないところだ。企業などは安倍と同じくらい汚いから、必ず商品がくっついてくる。
 折角の研究成果もあまりにも情報が多すぎて、一つの体、一つの人生では実践して答えを出すことは出来ないから、「何もしないことがなんかすることと同じだったりする」と言う友部正人の歌のようになってしまいそうだ。情報が頭から入って、どうも体のほうに行く回路は確立されていないみたいで、そのまま頭から出て行く。おかげでいつも頭は軽く体は重い。