無防備

・・・・・・・・・・日常の緊張感は今はないのですかね。人生って意外と?面白くないでしょう。川の流れで海へ海へと流されていく落ち葉のような印象を持っています。ただ僕はもう河口に近いですが、あなたはまだまだ中流に近づいているあたりです。血湧き肉踊るようなものに出会えると、体温も上がるかも。春一番が吹きましたね。気持ちの良い季節の幕開けです。美味しい空気を一杯吸ってください。
ヤマト薬局

・・・・・・・・・・気持ちのよい朝が来ましたか?春一番ですね。暖かくなるだけでも嬉しいものです。いくら心の中が厳冬でも。
ヤマト薬局

 毎日多くの方からメールや電話を頂くが、僕の言葉から勇気は湧いては来ないだろう。果敢に戦いを挑むほどの価値はないと、今になっては思えるからだ。ごくごく普通に生きてきたから、光り輝くスポットライトに照らされたこともないし、街頭もない道を歩いたこともない。ほどほど、そこそこ、まあまあ、言葉を二つ連ねる表現で全て事足りた人生だ。僕の漢方薬を飲んでくれている人たちも、恐らくそこらあたりを目指しているのだと思う。もう少しだけ浮揚すればそこに辿り着ける人たちに、ほんの少々浮力を与えられたら僕の存在意義がある。僕みたいな田舎の薬局が出来るのは所詮その程度なのだ。
 メールを読んでも、電話で話しても、善良でお人よしで、臆病で繊細で、愛すべき人たちの雰囲気は伝わってくる。この言葉を全く裏返しにしたやつらに牛耳られている今のこの国で、列挙した性格はあまりにも無防備すぎる。