格言

 朝刊を読んでいて、次の言葉だけが印象に残った。アラブの格言らしくて「もしも神が許さなかったら天国は空っぽになる」と言うものだ。アラブだからアラーなのだろうが、この格言?皮肉?はどの宗教でも通用しそうだし、どの地域でも通用しそうだ。肝心の記事の内容は全然覚えていないから、よほどこの格言がピンと来たのだろう。  神様は罪人ほど許してくださるらしいから、天国はもう満杯だろう。むしろ天国に入りづらいのはこの世での善人なのか。悪の限りを尽くして来世で天国が約束されるなら、死ぬ直前まで極悪人でいればいい。最近は、老人の犯罪が増えているから、何歳になってもなかなか改心とやらは出来ないらしい。ただ、悪い者勝ちでは割に合わないから、せめてこの世ではしっかり塀の向こうにい続けてもらいたいものだ。  ただ最近は、裁く人間と裁かれる人間がつるんでいる事が増えた。片や刑務所で片や国会でのらりくらり。どちらがより悪党かほとんどの国民にはわかっているが、そんなのお構いなしに司法は力のないものをより悪人に仕立てる。よほど国民は馬鹿にされているが、そのことに気がつかないのだから、おめでたいにもほどがある。まさか1庶民が、権力を持っている側の人間だとでも思っているのか。一瞬にしてひねり潰されるのに。虫けら同然にしか思われていないのに。  

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