不得手

〇〇さんへ 昨日は、インプラントの手術だったのですが、3ヶ月の応援組の残りがどうしても紅葉を見たいというので、体力と相談しながら近水園へ連れて行こうと考えていました。手術は2時間以上かかり、その上血液も少し抜くので、体力が心配でしたが、いつものサービス精神を抑えることは出来ませんでした。  手術を終えたのが、1時前だったので、頭の中でおよその計算をすると、瀬戸大橋で丸亀城に行き、そこの紅葉を楽しんでもらい、その後高松まで行き、フェリーで帰る事が可能だと判断しました。そうなればかの国の人たちの喜びは倍増するでしょうから、そちらを選択するのが僕の性です。でも不思議ではないですか?瀬戸大橋を車で走ることを考えたら、1ヶ月前でも手に汗が滲んでいたのに、今では瞬間的に人のためにそちらを選択することが出来るのです。なんら不安もありませんし、なんら気負いもありません。この状態になるのに2年くらい要したかもしれません。高所恐怖症を治したいという欲求もありましたが、それ以上に、瀬戸大橋を経験させて上げられないことのほうが僕には辛かったです。かの国のテレビ番組で、瀬戸大橋が出来るまでの記録映画が放映されたらしくて、意外と来日前から知っている人が多いのです。ただそれが、自分たちが配属された工場に近いということまでは誰も知りませんから、彼女値達の驚きと喜びの表情の両方を瞬時に体験できるのは楽しいです。だからどうしても僕は克服したかったし、実際にできたのではないでしょうか。他の高いところの乗り物もかなり楽になりました。ただ、それは元々興味がないから挑戦もしませんし、確かめもしませんが。 貴女もいったんはほぼ克服しそうになった人。多少の揺らぎはあっても大丈夫です。治したいと言う強い意思と現場があれば治ります。一番苦手な場所でしか克服できないのですから、ジャニーズのコンサートを逆手に取り続ければいいのです。考えてみれば貴女の場合は贅沢な現場ですね。  岡山県から、いやほとんど瀬戸内市から出られなかった人がついに大阪に行き「私、大阪があっている」と言った女性が、僕が正月に13人のかの国の人間を連れて神戸に行くことに興味を示します。「自分、行きたいんじゃろう!僕と半分ずつ監視して!」と頼んだのですが、嘗てなら絶対秒殺で断ってきたのに、色々へ理屈をつけて断ります。きっと彼女は、神戸にも挑戦してみたいのです。迷っているのです。「あと2週間待つから返事を頂戴」と結構上から目線で言っておきました。僕は彼女がこの機会に大きく飛躍して自由の身になってほしいのです。10代後半から30年の付き合いですから。苦労ばかりしたのもよく知っていますから。  僕は何故か心の病気を頼まれることが多いのですが、心の病気などと言うのは実はほんの一部であって、単なる得て不得手だけの場合も多いのではないかと思っています。苦手なことがあったら病気ですか? ヤマト薬局、  

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