ブルーハーツ

 昨夜折角書いたブログをアップせずに消してしまった。今(日曜午後3時)読者?の方がメールで教えてくれて気がついた。僕は夜書いた文章は朝には消すから、復活は出来ない。1つの文章を書くのにかなりの労力を使うから、捨てたとなると結構心が重い。同じ文章を頭の中で再現するのは新しい文章を書くより何倍もの力を要するから、出来れば今日2つの新しい文章を書こうと思う。僕のつたない文章を読んでくださる方々へのお詫びを兼ねて。ただし、これは決意であって出来るかどうかは深夜12時を待たなければわからない。  昨日折角書いた文章をアップできなかったのは、ある偶然からだ。それは現代の国難アホノミクスの馬鹿さ加減をユーチューブで見ていたら偶然あるグループのコンサートに行きついたのだ。何処となく記憶にあるのは、つい最近僕がここにも文章を書いたザードと同じで、ファンの方にはいまさらと言うのもまた同じだ。そのグループの名はブルーハーツと言うものだ。特に最初に見た「NHKに問い合わせが続出したブルハ伝説のTV出演 其の壱 青空 」の映像は衝撃的だった。薬剤師的に彼の様子に最初は興味を持ったが、何回か聴くうちに歌詞が僕の心に突き刺さってきた。多くのコメントで、その時代を彼の歌に支えられて生きてきたと表現されていたことが頷けるものだった。他の歌も聴きたくなって聞いているうちにメーッセージ性がかなり強いことに感心した。あの時代は僕は仕事と子育てに一所懸命で、周りを見回す余裕はなかった。だから彼らのことも知らなかったし、彼らが憂えたことにも無関心だった。彼は既にあの頃原発や戦争のことを歌っていた。まるで、東日本の大津波を憂えていたかのように。またアホノミクスみたいな最低の人間が国民の自由を奪うようなことまでも。  彼の動画を見ているうちに、彼の言葉遣いが全く僕ら岡山県人と同じことに気がついた。そこで甲本ヒロについて調べてみると、何と高校が僕と同じだった。一回り違うから会うことはなかったが、岡山大学付属小学校、中学校から操山高校に来ているから、恐らく幼い時は優秀だったのだと思う。ただ、多くの少年がそうであるようにいつかは息切れがする。彼が進んだ京都産大は操山高校では、恐らくかなり下位の人が進学する大学だが、彼は僕ら凡人が感じなかった息苦しさを糧に数多くの作品を作り出したのかもしれない。あの大学に進学するレベルのクラスメイト達は僕が在籍していた頃でもかなりユニークな人がいたが、一回り後には、日本中に名をとどろかせたアーチストが登場したのだ。僕とは、何の意味もないつながりでしかないが、没個性的な秀才が集まる学校で彼は自分の感性を研ぎ澄ましていたのだろう。あの時代を生きた人たちがいまこの国の実働部隊の中心になろうとしている。願わくば、ブルーハーツの歌を聴いて歓喜した時を思い出し、この国を正義に近づけるようにおのおのの現場で頑張ってほしい。常に弱い人たちの側に立ち、美しく生きて欲しい。