人間関係

「耳鼻科でもらっている薬について、僕がとやかく言うわけにはいかない」と内科医に言われても、耳鼻科の薬をもらい始めて、急にむかむかするようになって朝から調子が悪く食欲が落ちたのに訴えないわけにはいかないだろう。まだ1週間のことだが、患者さんは自分で耳鼻科の薬が悪さをしていると感じていたのだろう、薬を持ってかかりつけの内科を訪ねた。ところが相談を始めるとすぐに冒頭のような答えが返って来た。  患者さんはうろたえて、僕に連絡をくれたが、土曜日は薬局が休みで通じなかった。僕はかの国の女性達を大道芸を見せに高梁までいっていたから留守にしていた。結局は諦めて今日来たらしいが、内科と耳鼻科でもらっている薬を全部テーブルの上に並べた。見ると、ある薬が両方の医院から出ていた。それも胃酸の分泌を抑える薬だ。以前何度か僕も疑問を書いたことがあるが、結構胃酸分泌抑制効果があり、それを2種類飲んでいるとなると、もうこれはほとんど胃酸が出ていないに等しいのではないかと思う。そもそも僕の持論だがお年寄りが胃酸の分泌を減らさなければならないくらい胃酸が出るのか。昔は無酸症の薬をよく作っていたのに、わずか数十年で人間の構造が変わるのか。  ただでさえ胃酸が少ないところに、胃酸を強烈に抑える薬を2種類も飲んだ。行き着くところは訴えどおりの症状だろう。何が入ってきても殺菌消化できないのだから、むかむかして当たり前だ。よく相談に来てくれたと思う。あのまま飲み続けていたらどうなったのだろう。ウイルスも細菌も何でも素通り状態だったろう。どんなトラブルになっていただろう。  それにしても皆さんが大切にしているお薬手帳などこんなものだ。医者同士の義理人情よりもずっと下に見られている。患者のことより医師同士の人間関係のほうが大切なのだ。そんなものに患者はありがたがってお金を払っている。国(政治屋)が守るのは票と金をくれる団体。投票もしない、金も出さない庶民なんか飼い殺しだ。体のよい労働者であればいいのだ。いつだってアジアの人間と交換できる。社会保障社会福祉だと余計なものを与えないといけないから、アジアの人間よりやつらにとっては始末に悪い。始末に悪いからいっそのこと始末してやろうと思っているかもしれない。着々とその準備は法律を変えて進んでいる。取り返しは気がついた時点ではもうつかない。もう崖っぷちに庶民は立たされている。一緒には飛び降りないぞ。

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