なんとなく見ていたニュースでも、その額を聞いたときにはさすがに正気に戻った。「なに1兆円援助?」  いったい、そのお金の出所はそもそも何処なのだ。僕のもきっと含まれていて、数千円か数万円は僕のものだ。「僕みたいな庶民から集めた金を、自分のものみたいに使うな!」最早憤りのみだ。やることなすことが気に食わないからストレスだらけで、ニュースなど最近はまともに見ることが出来ない。太鼓もちのアホコミが、つまらない映像を流すから、テレビをもう電気屋さんに頼んで捨ててやろうかと思ったりする。  あの国に1兆円上げて何を得ようとしているのだ。土木や建築に日本の企業を行かせて、金をお友達企業に還流させようとしているのか。それとも、もっともっと問答無用を推進させようとしているのか。日本でも真似てやりたいのか。  この国の人たちに、その金を使ったらどうだ。見渡せば、幸せから遠く離れて暮らしている人が一杯いる。孤独の中で誰の助けも呼べないまま暮らしている人が一杯いる。机の前に腰掛けパソコンを操作するだけで錬金術さながらに稼ぐ人種がいる一方で、体を機械のように酷使して悲鳴を上げながら働き、生活するにやっとの金しか稼げない人がいる。悲しいことにそちらのほうが圧倒的多数で、力をあわせることに得てていないから、まるで生かさず殺さずの時代錯誤そのままだ。  醜い顔をした政治屋が一気に増えた。見るに耐えない形相をしている。貪欲と狡猾そのものの表情をしている。汚れそのもので作られた形相だ。そうした奴等に何を託したのか知らないが、生かさず殺さずが、もうじき生かさず生かさずになる。是非お先にどうぞ。僕は選んでいないから。