高橋真梨子

 インターネットでその窮状を知ったから、そしてその状況から脱出の兆しも見えていないみたいだからメールを送った。読んでくれるのかくれないのか分からないが、一言伝えたかった。何の病気か知らないが、体調不良でかなりやせているらしい。やせているのを太らせるのは難しいが、そして原因がはっきりとしていないものを治すのは難しいが、僕なら出来ると直感した。いや、もう少し謙虚に、漢方薬なら出来ると直感した。だから、どうでもいいことなのだが漢方薬と言う選択肢を加えたらどうかと助言した。  1度、ある政治家にもメールしたことがある。勿論戦争をしたがりの党の人間ではない。新聞報道で知って、これもまた漢方薬の適応だと直感した。報道で足元にも及ばない超有名病院にかかっていることを知っていたが、そんなところでも治すことができない病気は一杯ある。そんな隙間みたいなところで活躍しているのが僕達の漢方薬だ。もっとも僕がそんな人のお世話をすることは出来なかったが、丁重な断りのメールが届いた。  漢方薬全般に言えることだが、気力体力を改善しながら、訴えの症状を取るようにするから、驚くような結果をもたらす場合がある。彼女に、どんな過去があり、どんな人生があったのか知らないが、笑いながらまるで冗談のように治す。こんな低次元薬害師との縁もいいかもしれないのに・・・