不自然

 「山梨県は28日、清涼飲料水製造業の富士ピュア(西桂町)が製造し、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市)が販売するミネラルウォーター「富士山麓(さんろく)のきれいな水」に基準値を超える発がん性物質が含まれていたと発表、食品衛生法に違反するとして富士ピュアに製品の回収を命じた」

 僕は薬剤師だから、それも調剤薬局みたいに医者の下請けではないから、直接患者さんの健康に関わる。だから自分の健康にも気をつけて、水にも、食べ物にも、空気にも細心の注意を払って・・・・・いない。  水は、わざわざ不自然なペットボトルにはいっているようなものを買ってまで飲まない。水道水をひねれば、ただみたいな値段で美味しい水が出てくる。食べ物は体に悪いものでも好きなもは我慢しない。甘いものも大好きだから、この歳で歯がなくなるほど食べる。ただ1つ放射能だけは、被害者になるのが分かりきっているから、東のものは口にしない。後は好き放題だ。空気は田舎に住んでいるからとてもきれいだ。問題になることはない。これも西に暮らしている事が幸運だった。  ミネラルウォーターなるものの内容を知らないから、その成分について言うつもりは無い。ただ、ミネラルを水に求める姿勢がおかしい。客になるようにどのように誘導されたのか知らないが、ミネラルなど食事から比較にならないくらいの量をとっている。何を今更水にそんな冠をつけて買わされなければならないのだろう。企業群が時間と莫大な金をかけて国民を洗脳した。わざわざ莫大な税金を使って回収しなければならないようなプラスチックの器に入れて、ただ同然の水を有り難く飲む風潮を作り上げてしまった。おめでとう企業家たち。  資本主義とはほとほと不必要なものを作って金を稼ぐシステムだと思う。周りを見渡せばいらないものばかりだ。1つ手が加わるごとに、一つ企業が関与するごとに、自然が不自然に変わって行き、その間に多くの労働者の賃金と企業家の富が生まれる。農民や漁師から、野菜や果物や家畜や魚から、僕達の口に入るまで多くの行程を経る必要は無いのだ。そのままで頂く、それ以上に健康を約束されるものは無い。お金と健康をわざわざ差し出して、お金と健康を失うことは無い。