ガス漏れ神話

 こんなにガス漏れだった人の誠意あるお礼の言葉をもらったことがないので、紹介したくて許可をもらったら快く許してくれた。今現在ガス漏れで僕の漢方薬を飲んでいる人、嘗て漢方薬を飲み始めてすぐに結論を出して脱落した人、そしてこの方のように僕に接触するかどうかで迷っている方に読んで欲しい。僕は「ガス漏れ神話」なるものを崩したくてずっと努力している。悪意に満ちた創作を漢方薬で否定したい。人生のある時期をこんなことで無駄にして欲しくないし、悪意に満ちた営業の犠牲になって欲しくない。実際に克服してくれた人の肉声は、僕の書く文章の何十倍もの説得力がある。なんら注釈をつけることなくそのままを読んで欲しい。 

やまと先生、お久しぶりです。 長文になってしまいました。お時間のある時でかまいませんので一読頂けると幸いです。  〇〇〇〇です、私のことを覚えていらっしゃいますか?ありがたいことに、ぱっとは思い浮かばないはずです。なぜなら私が先生に助けを求めたのが2009年の5月…ですからもう7年(?)も前のことになります。久しぶりに先生のブログを拝見し今も沢山の方を救っておられること、とても嬉しく、尊敬いたします。  先生のおかげで、一度お薬をいただいただけにも関わらず、長い苦しみから開放されました。しかも、実はいただいた分を飲みきってないのです。飲み切る前に治ってしまったので!本当に、先生には感謝しても感謝しきれません。ありがとうございました。  今回私がこうしてメールを書いていますのは、報告したいことがあるためです。この度外国人の男性と結婚し、外国に住むことになりました。 不思議ですね、先生。とても不思議な気持ちです。8年前は死んでしまいたいとさえ思っていた人間が、こうして良い人に出会い結ばれて、しかも子孫を残そうとしています。それもこれも、先生のお陰です。  高校生の頃、毎日辛くて辛くて仕方ありませんでした。おならが頻繁に出るのです。今思うと本当に出ていたんでしょうか?しかし、皆、私がおならをしていると笑っているんです。いつも息苦しくて、逃げるように下校していました。電車なんか怖くて乗れませんでした。笑い声も、咳払いでさえ、すべて私に向けられているように感じました。  ある日恥を忍んで親に手紙を書きました。おならが出て困るから医者に行きたい、と。その手紙を、両親はどんな気持ちで読んだのでしょう。わかりませんが、近所の診療所へ連れて行ってくれました。お薬をもらって飲みましたが、イマイチ効き目はありませんでした。何も変わらないまま、やっとの思いで登校し、卒業しました。  私はしぶとい所があるようで、辛いながらも医療系の専門学校を受験し無事合格しました。新しい場所で、また辛い思いをしたくないと、椅子に分厚いクッションをひいておならが出てもわからないようにしたりと様々な工夫をしました。新しい友人は私に良くしてくれましたし、誰もおならのおの字も私に言いませんでした。しかし、私ひとり、いつおならが出ていることがバレるか、あの笑い声は私の事をいっているのではといつもヒヤヒヤしていました。今はおならおならと書き連ねていますが、当時は本当に、おならと書くことすら苦しかったのです。  おならをどうにかしたくて、毎日毎日ネット検索する中で、先生の事を見つけました。初めて見た瞬間、もうここへ行くしかないと決心したのです。当時はバイトもしていなかったので、少ないお小遣いをコツコツ貯めました。出発の日まで、何度も先生のブログを読みました。当日、両親には友達の家に泊まりに行くと言い、電車に乗ること自体、あと電車賃とお薬代にヒヤヒヤしながら(笑)先生の所へ向かいました。  先生の所へ行った後、私の人生は随分変わりました。良くなったというのでしょうか、それとも普通に戻ったというのでしょうか。学校も実習等辛いながらも友人に支えられ無事卒業し、国家試験にも合格しました。外出さえ怖かったのに、ライブやコンサートなど人の多い所にも頻繁に行くようになりました。電車にも乗れなかったのに、飛行機で海外旅行に行くようになりました。そして今、外国に住んでいます。  今住んでいるところで、とても面白い事があります。みんな平気で人前でおならをするんです。私の夫なんか、特別大きな音で。私が驚いた顔をすると、何がダメなんだ?という顔でこちらを見てきます。そのたびに笑ってしまいます。もし最初からここに産まれていれば、私の昔の悩みなんて無かったのかもしれない。なんて思いましたが、この苦しみが無ければきっと、別の苦しみがあったに違いありません。ただ、皆しているから、おならをしても大丈夫なのですが、今はもう別にしたくないのです。おかしいですね。今はっきりとわかります、おならは出ていないと。人のおならを聞くたび、おかしな、不思議な気持ちになります。  昔のことは、実はほとんど思い出せません。特に嫌な記憶は、脳が自分を保つために思い出せないよう蓋をしてしまうんだそうです。あとは、私の記憶力が悪いためか、良いこともすぐには思い出せません。先生の所に伺ったのはいつだったかも覚えていませんでした。ただ、あの日先生と奥様にお世話になったこと、夕食のお魚、船から見た夕日ははっきりと思い出せます。とても優しい時間でした。  長くなってしまい申し訳ないです。日本語で長文を書くのは久しぶりです。読み辛い部分も沢山あると思いますが、どうぞご容赦下さい。先生に沢山お話したいことがあったのと、先生と奥様が一人の人間を救ったことを、どうしても報告したかったのです。私は今とても幸せです。本当にありがとうございました。