まいった、まいった、僕は120円も出して、ただの水を買ったのか。  我が家には作り置きのお茶と言うものがないから、昨日みたいに急に暑くなったときは、冷蔵庫を覗いてもむなしく扉を閉めるだけだ。昨夜、喉の渇きが冷蔵庫を開けたときの冷気だけでは解消されなかったので、小銭を握って近所の自動販売機に行った。こうした行動はめったにしないのだが、昨夜は我慢できなかった。僕は健康のために口にするもので唯一避けているのは放射能だけだ。だから産地はかなりチェックする。放射能に比べれば、甘いもの、辛いもの、アルコール、そんなもの罪がない。美味しさ優先だ。だから昨夜も僕がイメージしていたのは、コーラかサイダーか、その他珍しいもの。喉の渇きを癒すという一番の理由も自動販売機の前に立つと美味しいものを飲みたいという欲求に順位を譲っていた。そこで目に付いたのが、テレビで宣伝されていて見覚えのある「ほへとす」と言う飲み物だ。いや「ちりぬす」だたっけ。いや確かあれは「よたれす」だったかな。なんだか昔覚えさされた「いろはにほへと・・に似ている名前だったのだが」そうだ「いろはす」だ。  僕が勝手にイメージしたのは「ほのかに甘い炭酸飲料」だった。ところが家に持って帰り期待して一口飲むと「ただの水じゃあ~だまされた~」状態になった。甘くもない、辛くもない、全くの無味無臭。僕が砂漠で口の渇きで倒れそうならまだこれでも許せるが、折角楽しみにしていた飲み物が「ただの水か~」  僕は岡山県南に住んでいて、1級河川の吉井川から引いた水道水を毎日飲んでいる。岡山県東部は西部の水島工業地帯などと違って田舎だ。だから県北から牛窓まで自然に恵まれた環境だ。そこを流れる吉井川の水はきれいで美味しい。だから水道水で十分なのだ。そんな自然の恵みがほとんどただで飲めるのに、どうして石油から出来たプラスチックボトルに詰めた水が120円もするのだ。何処で取った水か知らないが、水はただだろう。採取する費用、瓶詰め費用、運送費、コマーシャル代など、材料費以外の値段だ。ただの水で、プラスチック容器を使ったりして環境を壊すなといいたい。  水にしろサプリにしろ、大企業といわれるところが、胡散臭い会社もどきと同じことをする。資金力があるから余計たちが悪い。庶民をだまして巻き上げた金で、又自然を壊すのか。