代行運転

 昨日の備中温羅太鼓のコンサートに行くにあたって代行運転と言うものをインターネットで検索していた。今まで利用したことはないが、急に腰でも痛くなって運転できなかったら、かの国の女性達を連れて帰れないと思ったからだ。倉敷市総社市の2箇所をピックアップしてメモしていた。そのことを話すと息子が、その距離ならかなり高いよと教えてくれたが、お金には変えられない。とにかく無事に連れて行き、目的のものを楽しんでもらい、無事につれて帰る。毎回かなり神経を使うが、これは必ず全うしなければならない必須のものだ。  その意味で姪に、もし僕が体調不良だったら代わりに連れて行ってあげてと頼んだのを断られたのも頷けるのだ。姪はすぐに私の車は保険が最高保障ではないからと躊躇った。保険で補償するのはあってはならないことの最終手段だが、まず7人の命を預かるという心理的な負担が大きい。運転もかなり緊張を強いられ、楽しむどころではないのは毎回だ。ただ、その成果は大きい。何かで測る事が出来ないからどのくらいと具体的には示せないが、昨日でもうれしいエピソードが生まれた。  先ほど、漢方薬のことで電話をくれた女性と昨日同行したのだが、初めての和太鼓のコンサートの印象は「心が躍った」だった。僕は時々漢方薬をとりに来る方にインターネットで和太鼓の演奏を聴かせるが、彼女は特に興味を示した人で、是非本物の演奏を聴いてほしかった。偶然備中温羅太鼓の公演が近かったので招待した。おそらく僕が嘗てそうであったように彼女も又衝撃的だったに違いない。喜んでもらえて僕も肩の荷が下りた。それから、彼女もまたかの国の女性達のことを気に入ってくれて、差し入れをしてあげたいとまで言ってくれた。それは丁重に断ったが、かの国の女性達も彼女のことが好きになってくれていたから、一か八かの賭けのような総社行きだったが、実り大きな1日だった。  来週は丸亀で「讃岐太鼓のつどい」。もっと体調を上げておきたい。