正義

 日本人間ドック学会の発表によると、基本検査の全項目で異常のない受診者は男性で5.5%、女性で8.3%しかいなかった(全体で6.6%)。「不健康」な人が増えているのか、〇〇大学教授の〇〇さんのコメント。(抜粋) ◇診断基準は正しいのか  基本検査の全項目で異常のない受診者のことを“スーパーノーマル”と呼ぶ。スーパーノーマルの比率は下がり続けている。1984年には29.8%であったのが、今や6.6%である。下がり続けている原因として、生活習慣病関連の判定基準の厳格化も一つの原因として挙げられている。普通に仕事や生活をしている人のほとんどが正常でないとされる診断基準は果たして正しいのであろうか? 少し見直すことも考えた方がよさそうである。 ◇うつ病から回復でコレステロール値が上がる  「第12回欧州栄養学会議」で、うつ病患者さんの血液データを検討した結果が発表された。その内容だが、受診前は高コレステロールの患者さんは少なかった(約33%)が、3カ月以上治療して精神的に元気になってくると高コレステロールの患者さんが約49%まで増えてくる。うつ状態の患者さんの多くは疲労困憊(こんぱい)して食欲もなく、夜も寝られない生活が続いているから、生活習慣病関連の値が全く正常の方が多い。心身共に健康な中年男性は、暴飲暴食を繰り返し、適当な運動もしない人が大半だから、人間ドックにかかると何らかの検査で異常値が出る。 ◇「ちょい悪」がちょうどいい?  飽食の時代に、バリバリのサラリーマンが生活習慣病関連のデータ全てにおいて正常値である可能性は極めて低い。では、スーパーノーマルは本当に正常なのか? 私の個人的経験から、スーパーノーマルで食欲がない時にはうつ状態などの精神疾患を疑うべきであり、ある程度食事をしていても痩せてくるのであれば、がんなどの悪性腫瘍を疑うべきだと感じている。私が検診結果を判定する時は、「ちょい悪」くらいがちょうどよくて、スーパーノーマルに関しては注意深い診察が必要と感じている。

 少し長い引用だが、ずっと感じていることだ。学者ではないから上手くは言えないが、毎日何十人の人と接しているとなんとなく経験的に分かることが多い。チョイ悪の人たちが一番積極的で活動的で、病気が少ないことを知っている。理性もあり、朗らかで、人のためにも尽くすタイプだ。ついでに言うと、メチャクチャ数値が高い人は、常に動き回って、常に汗をかき、常にイライラし、常に食べ、常に排泄し、全てが行け行けどんどんで、ついでにあの世まで行け行けどんどんだ。金儲けが好きで、激情型でそばにいるだけでうっとうしくなる人だ。基準を超えるのも適度に越えるのを〇〇教授は勧めているのであって、極悪を勧めているのではない。  何のための度重なる判定基準の厳格化だろう。僕に言わせれば患者製造装置みたいなものだ。昨日まで正常と言われていた人が、基準が変わった日から異常になる。病院に来なさい、薬を飲みなさいになってしまう。製薬会社のテロみたいなものだ。いや間違った。大企業だからそれは「正義」だ。

広告を非表示にする