反論

 自分でも心配になる。この集中力の切れまくり。  今朝2人から電話があった。1人は粉薬が5日分足らなくなったから今度伺うまでの分を送ってくれ、もう1人は、粉薬を2ついつももらっているのに、今回は一つしかなかったというものだった。  前者は聞き間違い、後者は完全に頭から消えていた。ただ漢方薬を渡すときにパンフレットを袋の中に入れたのだが、その動作がえらく簡単に思えたのを覚えている。いつもなら2つの薬を輪ゴムで止めるか、一つの袋に入れるのだが、簡単に渡せられるのにえらく違和感を覚えたのだ。  2人の調剤が、1人かクロネコの集荷直前、1人が夕方で、どちらも気が焦っていたのだと思う。どちらのケースもままあることだけれど、短時間のうちに2つのミスをしたのは珍しい・・・と思う。全くの集中力の無さだが、自分でも不安になる。  若くないのが理由なら反論できない。やる気が無いのなら反論できる。まだまだやる気満々だから。特に2人ともかなり親しい人だから、いや、それが原因だったのだろうか。私情を挟んだのだろうか。いや、私情は挟みまくりだ。頼って来て下さる人は気になって気になって仕方ない。特に波長が合う人はなおさらだ。ただ波長が合う人は幸運にも一杯いる。  自分の引き際は、早いほうがいい。漢方治療に限って、息子が医者の世界で県内で最も頼られ、娘が薬剤師の分野で最も頼られるようになれば喜んで引退できる。早く引退できるということはそういうことだ。そうなれば若くないという理由にも反論できる。