天寿ガン

 あるガンの患者さん。病院で治療をするわけでもなく、ずるずる?ときていた。ただその間僕のガンの漢方薬を飲んでいたからか?まったく進行はなかった。なんか間延びした話だが、その間病院も患者さんもおおらかなものだった。ところが調子いいとみんな飲み続けるのが苦痛になるから脱落してしまう。この方も1年近く来なかった。それが先月、検診で再び腫瘍マーカーの値が増えていることを指摘され、転移先はガンマーナイフで手術したらしいが、もともとのほうが手術できない場所で手術の対象にはならないらしい。又、抗がん剤は年齢的に負担が大きすぎるから適さないし、結局は漢方薬を飲んでもらうくらいしかないと言われた。そこで患者さんは、何年間か僕の漢方薬を飲んでいてこの1年止めた経緯を話した。すると医師は、病院で出せるのはこれくらいなものだから、その薬局さんで作ってもらってくださいと言ったらしい。医師もおおらかだが患者さんも、その出された漢方薬を持ってきて、こんなもの効く気がしませんわといって、薬の袋からまだ出していない状態のものを見せてくれた。それはよくある処方で決して間違ってはいないがそんなレベルのものに身を任すのはさぞ心細いだろう。又以前の煎じ薬を作って呑むことにしたが、正直な先生もいるものだ。ただ、こんなに医学が進んでも、何も出来ない状況もあるのだと、そちらのことに驚いた。偶然不運が重なっただけなのだろうが、女性だと90歳以上のガンの発生を天寿ガンと名づけた先生がおられたが、まだその年齢には数年あるので、出来るだけ役に立ちたいと思った。