探偵事務所

 漢方薬の勉強に来ている薬剤師が、今日は昼までで帰りますという。理由は、保護していた犬が里親に出した当日に、逃げたらしいのだ。だから探すと言う。前回は逆に迷い犬を保護し、飼い主を捜し当てたのだが、今回は逆だ。どちらが難しいのだろうと考えるが、今回逃げたのは岡山空港辺りらしいから、かなり森が広がっている。おまけに、その犬の親が野犬だったので、血が山に誘うらしい(犬にめっぽう詳しい薬剤師が教えてくれた) どうやって探すのか分からないが、犬の習性について詳しいからあてはあるのだろう。それにしても、自分の時間や経済をかなりつぎ込むそのモチベーションはいったい何から来るのだろう。門外漢から見たら、単に犬が好きではない様に思う。漢方薬を勉強して、不調の犬を助けたいのだろうが、最近の様子を見ていたら「犬の探偵事務所」も併設したほうがよさそうだ。人探しの需要が探偵事務所にどのくらいあるのか分からないが、犬探しをたて続けに見たから犬に関しては需要がありそうだ。