茶番

 「東電によると、放出したのは、1~4号機の山側に設けた12本の井戸からくみ上げてタンクに貯留していた地下水の一部。東電や第三者機関が放射性物質濃度を測定した結果、トリチウム濃度が1リットル当たり220~240ベクレルなど、いずれも放出基準(トリチウムの場合で同1500ベクレル未満)を下回った。これを受け、地元自治体などが20日、放出を了承した。」

 よくもこの「東電によると」なんかで世の中が回っているものだと思う。1軒の家を壊し、その土地を奪ったら、一体罪人はどのくらいの刑を受けるのだろう。何億円賠償すればいいのか、何年刑務所に入ればいいのか。そうした事例を何万軒、何十万件おこした会社やその経営者、従業員は未だ刑に服していない。そうした会社の発表をまるで金科玉条の如く「東電によると」だなんて茶番も甚だしい。殺人を犯した犯人が、自分の裁判で裁判長になっているようなものだ。一体歴史上でこれほど罪に問われないものがあるのだろうかと不思議で仕方ない。  元々あってはならないもの、近寄ってはいけないもの、口にしてはいけないものだから基準自体がこれ又茶番だが、その影響を科学で予測できるものではない。無数の条件をインプットしても現実には勝てない。しかし、壮大な人体実験が粛々と行われていると理解すれば今の世の中の流れは全て理解できる。まるでSF映画かホラー映画だ。  健診による被爆でも気になってしょうがないのに、よくも桁違いの被爆に不感症でおれるものだ。ありとあらゆる機関を利用しての洗脳に見事にひっかかっている。敵も然る者、いや敵こそ然る者。