苦笑い

・・僕が作っているのは、お嬢さんだけではなく大人も老人も「能力発揮薬」なのです。 こんな症状で人生を楽しむことが出来ないのは「もったいない」が原点です。お嬢さんより少しだけ後になりますが(高校2年生)同じような悩みを抱えて悶々と7年間暮らした口惜しさが僕の原点です。日本中のまだ見ぬ青年達に同じ思いを味合わせたくない、それも又原点です。あの6年間がなかったら今頃僕はオリンピックに出て「支えてくださった皆さんのお陰です」と100万ドルの笑顔をしていたでしょうが。今では50円もしない苦笑いの名人になっています。 ヤマト薬局

 あるお母さんにメールの返事をしていて書いた文章なのだが、書きながら何故僕がむきになって漢方薬を作るか分かってもらえる文章だと思った。幸せを一杯集めることが出来る人がいて、幸せに縁遠い人がいて、どちらにつくか、あるいは手を差し伸べるかは、僕にとっては簡単な答えなのだ。縁あって漢方薬を教えて貰い、それを駆使するすべも教えて頂いた。誰のためにそれを使うかの答えも僕にとっては簡単だ。経済を優先して、多く持てる者を選択して漢方薬を「販売」するカリスマもいるが、僕には出来ない。誰を傷つけるではなく、ひっそりと暮らしているような人こそが傷ついてしまう時代を恨めしく思いながら、僕に出来る些細なこととして漢方薬があるのだ。大きなことは出来ないが、小さなことでこそ救われる人達の役に立ちたいと思っている。それは田舎の薬局だからこそ出来ることだと思っている。