貢献

 かなり貢献しているのではないかと自負している。 一人の方が10袋ヤマト薬局製の風邪薬を持って帰った。老人施設を経営している方が、職員の方に頼まれたと言って取りに来てくれた。今はその事業所がある町も合併して同じ市になったから、牛窓と同じ自治体に属する。だから10人分の風邪の治療費として市から医療機関に払い込まれるだろう医療費を倹約してあげたことになる。病院での医療費と薬局での調剤費を合わせると、たかが風邪でも1万円近くかかっているのではないか。もっとも医師の個性によるだろうが、結構かかっているはずだ。それが僅か900円で治療できたりしたものなら、とんでもない倹約になる。早めに飲むと1包ですむ場合があるから、100円で風邪が治ることになる。  僕はそこまで熱心ではなかったが、若夫婦が今は作ってくれている。なかなか込み入った作業なので僕はもう手を引いてしまっているが、風邪の患者さんが来た場合など、それを出していればほとんどの人が治ってしまうので助かっている。僕はガチガチの漢方屋ではないから、漢方薬を敢えて飲んでもらうことなど絶対しない。より早くより簡単に治るものなら、迷わず現代薬を使う。ましてそれがメチャクチャ安いとなれば、市も患者さんも当方も喜ぶ。早めに○○とか、あなたの風邪はどのタイプ?とか石川遼君でもヤマト薬局の手作り風邪薬には勝てない。実績が物語っていてそれらを合わせた数の20倍くらい僕の薬局では利用されているのだから。  全国の薬局がこうしたら、医師ももっと重要な仕事に集中できるだろうし、国も財政が助かるだろうしと思うが、こんな面倒なことはしないだろうな。患者より病院の方を見ている方が薬局の収入は圧倒的に多いのだから。