お腹の話になると少しだけ悲しげな表情に変わりましたが、おおむね 貴女は穏やかでした。都会の人を想像させないゆっくりとした雰囲気を醸し出せる人なのでしょう。時計の針はゆっくりと進み、吹く風も寄り道しているようでした。その様に見えた貴女も実際は、人の波にもまれ、沈殿した排気ガスの中で暮らしているのですね。僕らが日常どっぷり浸かっている景色も、あなた方にとっては心が休まる風景だったかもしれませんね。一見何の価値もなさそうな島や海、それにまぶしすぎる太陽さえ、あなた方にとっては戦いの神経を休める景色なのかもしれません。田舎で暮らす僕たちと、都会で暮らすあなた達では、精神の消耗度が全然違います。どこかで充電しないと、平穏な心さえ保つことが出来ないのかもしれません。家庭にも職場にも恵まれているあなたが治らないはずがありません。着実に完治に向かっているのが分かります。  「午後の腹痛&ガスが激減しました!ガスもだいぶコントロールができるようになり、 トイレでまとめて出来るようになり、もうちょっとかな?と思っています!今日、恐怖?の3時のオヤツをたべたのですが、なんとか、無事でした(^◇^)」  僕の言う腸がウインナーソーセージから丸大ハムに変わりつつあるのではないですか。 そうなれば完治です。見るからに穏やかな貴女が完治したらどうなるのでしょうね。お節介おばさんになりそうでもないし、会社の主にもならないだろうし、モデルや歌手はもう遅いだろうし、今までの苦しみを忘れて図々しい人間にもならないだろうし、弱い人にひたすら強い人間はならないだろうし、そうか、今までのままですよね。貴女は恐らくいつも自然な貴女自身を見せてくれていたのでしょうから。  「自然に”人を思いやる”事が出来るのは、とてもシアワセなことですね。お腹の事で辛い思いをするたびに、私に何が足りないのか?そんなに悪事を働いたのか?何故自分ばかり不幸なんだろうって思ってたんですけど、、、そんな事もないかな。と思えてきた今日この頃です。」  僕は貴女の純朴さは多くの人に大切にされているおかげだと思っています。貴女自身が、貴女自身をもっと認めてあげれば良かっただけです。不幸にも自分と戦っていただけなのです。お腹の不幸を差し引いても、余りある幸せな人なのかもしれませんよ。  「”人生に無駄なものはない”早くそのよう思いたいです。これを超えられれば、最後の壁越えられますかね?」  とりあえず最大の壁を越えられるでしょう。その後に来る壁があるとしたら、又貴女を成長させてくれる壁です。後退の壁ではありません。その持って生まれた穏やかな表情が、今度は多くの人を幸せにする壁を越えます。素晴らしいことではないですか。 ヤマト薬局