緊張感

70歳代の男性が助手席に同じような年代の男性を乗せ、2週間前にやってきた。子供の頃からハンディーを持っている弟さんを今まで支えているらしい。勿論これは他人から聞いた話だ。本人の口から聞いた事ではない。その弟さんが今年に入ってから腰から大腿部にかけて痛くて、不自由しているらしい。なんとか痛みを抑えられないかとお兄さんが相談に来られた。病院に行ってもらう痛み止めが何故か効かないそうだ。僕は痛み止めが効かない痛みは、身体を良くするしかないと思って、その為だけの漢方薬を作った。2週間して大腿部の痛みが完全になくなったと大変喜んでくれた。今朝、これとは逆の出来事があって落ちこんでいたので、とても救われた。(栄町ヤマト薬局のホームページを読んでいただければ分かっていただける)  薬局だってこの緊張感だから、お医者さんなどの緊張感はもっとすごいだろうなと思う。テレビは買えば必ず映る。しかし薬は買っても効いたり効かなかったりする。僕は確率の仕事だと認識している。よい結果が出れば一緒に喜び合えるが、逆だと申し訳なくて本当に謝りたいのだ。今日のおじいさんにも何回も謝った。難しいトラブルだからこそ僕は2週間分しか薬を渡さない。でもその2週間が命取りにもなるのだ。好転の兆しもなくてそれ以降も飲んでと言うのも言いづらい。なかなか悩ましいところだ。  今夜はウインブルドンのテニス中継で「チャングムの誓い」がない。唯一の楽しみなのにショックだ。今週のショックから来週こそは立ち上がるぞ。