早川太鼓

牛窓から久世町までは車でおよそ2時間半。もう少し行けば蒜山だから中国山地の麓と言ってもいい所だろう。県南の瀬戸内の町から西北の町までだからそれくらいはかかるだろう。訪れる度に、こんな北の小さな町で、コンサートホールを持ち自前の和太鼓のチー…

常套手段

「人権団体によると、新疆ウイグル自治区ではウイグル人などのイスラム教徒を中心とした少数派民族約100万人が収容施設に入れられており、中国政府は同自治区での政策をめぐり国際的な非難を浴びている。中国の内閣に相当する国務院は、こうした非難に反論す…

山麓窯

昨日、備前の山麓窯へベトナム人女性を4人連れて行った。彼女たちの目的はもちろん梅を背景に写真を撮ることだが僕は和太鼓の野外での演奏だ。普段見る機会がほとんどない県内の地元密着のチームが毎年交代で演奏する。和太鼓評論家の僕としては見ておかね…

生協

新幹線で漢方相談に来てくださった若い女性が、大都会の漢方薬局は「入りにくい」と言った。なぜだか聞かなかったが、相対する僕の薬局は「入りやすかった」かもしれない。邑久駅から来る途中は道の両側に田んぼや荒地が広がっているから「心配だっただろう…

倉敷天領太鼓

そもそも僕が和太鼓にのめり込んだのは、岡山の表町を歩いている時にふと太鼓の音にひきつけられて路上でパフォーマンスをしている備中温羅太鼓に衝撃を受けたからだ。それから他ののチームもあるのではとアンテナを張り巡らすと、ちょうど倉敷天領太鼓のコ…

硬直

電話の向こうの声はとても元気だ。数年前に聞いた声とはぜんぜん違う。この数年間、もっぱら連絡はお嬢さんからだったから、声を聞いていない、ただ2週間に一度家族中の漢方薬の電話注文は入っていたからお母さんの様子は把握していた。 決して横着ではなか…

水戸黄門

長年の水戸黄門ファンにとって、あれほどの屈辱はなかった。例えで言うなら、史上最大の嘘つきのアホノミクスを日本の掃除大臣にしているくらいの屈辱だ。 もう、「再」を何回重ねればいいのだろうというくらい昔からのファンにとって、武田鉄矢の水戸黄門を…

擬似体験

関西から相談に来たある家族のお嬢さんが、我が家に一人泊まったのは今から何年前だろう。当時小学生だったが、久々に目の前に現れたその子はこの春、ある音楽学校に入ると言う。面影は辛うじてあるが、道で会っても気がつくはずがないくらい変わっている。…

虐待

ごくごく普通の家の子供だったけれど、いつの間にか「弱きを助け強気をくじく」くらいの気概は持っていた。誰に教わったわけではないが、自然と身についていた。恐らく身の回りにそんなことを口にする大人がいたのだろう。その影響で撲は子供ながらに常勝の…

大山

バスの運転手を買って出てくれた柴田寝装店の店主は、朝ふと思いついてスーパーカブを走らせ、蒜山まで走り、自動販売機のコーヒーを飲み、そのまま帰ってくるような独特の趣味を持っている人だから、色々な所を訪ねていて、蒜山なども知り尽くしている。そ…

夜の9時半。まだシャッターを全開で僕は仕事をしている。いつもの時間なら、夜のウォーキングから帰ってくる時間なのだが、今夜は、それこそシャッターを新設してくれた業者が親切にも、その近辺のタイルの目地の汚れが気になって、きれいに塗装してくれて…

甲羅

息子が車を貸してくれなくなった頃からだから、もう数年前に「バスでも買おうか」と冗談で言ったことがある。それが形を変えて現実になろうとしている。 一昨年からベトナム人をスキーに連れて行っているが、なにぶん僕の車では一度に4人しか乗せてあげれな…

仕草

僕は、来日したてのベトナム人に必ず、日本に来た理由を尋ねる。僕に出来ることなら、それらをかなえられるように手助けする。今まで多くの僕に対する希望を聞いてきたが、東京に行きたい、富士山を見たい以外には恐らく応えられたと思う。 希望を尋ねた中の…

烙印

漠然としか聞いていなかったから詳細は分からないが、いやまだ詳しくはわかっていないのだろう、母親が逮捕されたことだけがニュースで伝えられていた。なんでも生後間もない赤ちゃんにミルクを与えないで衰弱死させたと言うのだ。理由はミルクを買うお金が…

故障

年末に超機械音痴の僕が2つの機器の故障に度肝を抜かれた。同時ではなかったのが救いだったが、そのことで考えたことがある。 どちらの機械の故障も僕の仕事にとっては結構致命的なのだが、片一方は根性で直し、片一方は代替品を格安で買うことができた。ど…

年賀状

僕には100%心を割って話せる人が二人いる。どちらも大学時代の先輩で卒業以来数回しか会っていない。10年に一度くらいしか会っていないのに、この二人を超える人には未だ巡り合ってはいない。 僕が年賀状を書かないことを知っているのに、二人とも年賀状…

神戸牛

スマートフォンを持っていないからその実力を知ることはできないが、日本語がほとんどできないベトナム人でも、それがあれば1000円で神戸牛が食べ放題の店があることを探すことができるらしい。神戸に行く2日前に突然その店に行くことを希望されたから、僕は…

異質

岡山駅で待ち合わせするまで、自分で言い聞かせていた今日のテーマは絶対に疲れないことだった。なぜなら明日も、6人神戸に連れて行かなければならないから、連日で疲労を積み重ねれば3日に1日中休んだとしても取り返す自信はないから。そこまでもう体力は落…

模索

正直、この年齢でこんなに忙しくなるとは思ってもいなかった。人口がどんどん減っていく岡山県南唯一の過疎地で何とか生き抜いていこうとがんばってきたが、結構それを叶え、持続させるのはしんどい。想像以上と言っていい。いつか親しい県会議員が、僕の薬…

悠々自適

僕の友人が110番で警察を呼んだというから驚いた。とっさに僕は質問した「警察を読んだらまた自分が捕まるのではないの?」と。 過去2度も法務省に長期出張に行った人でも自分が襲われると110番するんだ。これは想像していなかった。結構都合がいいが、都…

敬服

若いころならこれらは「どじ」と呼ばれるが、今ならなんと呼ばれるのだろう。ひょっとしたら哀れんでくれて知らぬ顔をしてくれるかもしれない。2日連続の出来事なのだが。どちらも口の中という共通項がある。 まず最初のどじ。僕の生活はこの10年以上は首と…

自由

全身麻酔も3回目だから人生初の有給休暇みたいな感じで行ったのだが、ちょっと違っていた。細胞検査はフォローの厳密さが違う。単なる検査だと麻酔の影響が完全に消えたら帰れるのだが、生検は出血が止まらなければならないので、安静度が違う。抗生物質など…

劣化

シンフォニーホールの一番高い観客席と言えば、3階の一番後ろの席。舞台を谷底のごとく見下ろすような位置にある。もちろん顔などはっきりとは見えない。ただそれが第九の演奏会だから顔が見えようが見えまいが関係ない。いつものように感動をひたすらいただ…

洞察

僕の耳が悪いのか、向こうの喋りが悪いのかわからないが、何度か入り口で躓いた。向こうは僕の名前を確認していたみたいだが、僕はヤマト薬局ですと毎回答えた。そもそも電話を取ったときの向こうの所属も名前もわからなかった。どこの誰かは名乗ったみたい…

魅力的

・・・・・・・・・・昨年、偶然郵便検診で出血が見つかって、あれは確実に痔の出血だと思っていますが、こうした流れになってしまいましたが、息子いわく、検診で見つかったら運がいいから喜ぶべきなのだそうです。最初はその言葉を受け入れることはできま…

歳相応

○○さんへ 今日作って送りました。心配してくれてありがとう。体調が悪くて返事ができなかったのではありません。忙しすぎて完全には粉せられないのです。ゆっくりとしたスピードで充実していたころが懐かしいです。おそらく多くの薬局が廃業して残った僕のと…

劣化

最近の午後7時は真っ暗だが、まだ町が眠っているわけではなく、車の通りも多い。その時間帯にちょうど僕は岡山市から牛窓町に入る峠に差し掛かっていた。対向車とすれ違ったすぐ後だったからライトは下に向けていた。前方に何か障害物が見えたから用心しなが…

麻酔

麻酔のために使った薬のせいでこの時間帯になっても脈が速く、結構息苦しい。脈が速くて困っている人のつらそうなメールをもらったことがあるが、今ならもっとその人に寄り添うことができたと思う。薬剤師的な発想で処方は思い浮かぶが、どれだけ身にしみた…

時間泥棒

今日の4時過ぎからメールが突然入らなくなった。迷惑メールを含めて10分に1回くらいは新しいメールが入ってくるのが普通だったから、おかしいなあと思っていた。夕方になってメールを開いたら、接続できなかった。エラーと出たり、パスワードが間違ってい…

綱渡り

福島の原発事故を巡って国連人権理事会は、放射線量が高い地域への子どもや女性の帰還をやめるよう日本に求める声明を発表しました。 国連人権理事会・トゥンジャク特別報告者:「我々は今後、福島で生まれ育つかもしれない子どもたちの健康について特に心配…